いざ!大はし住研突撃インタビュー

公開日:2022年09月12日

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「中古住宅が欲しい、家を売りたい、借りたい」という思いで、このコラムを読んでくださっている方へ。全国チェーンの不動産屋やハウスメーカーはウェブ上でフレッシュな情報を閲覧できるのに対し、地元密着型の不動産屋さんっていい情報がたくさん有るはずなのに、なぜかホームページが「いつの?!」てくらい古かったり、更新があまりされてなかったりしませんか。それで結局お店に足を運ぶことになるのだけれど、これがなかなか緊張する。こんな高い買い物は一生に一度あるか無いかのことだから。moriはそうでした。

家を決めることは、人生を左右する事だと言っても過言ではありません。だからこそ、信頼できる相手と取引をしたいと考えるのは自然なこと。どんな社長さんが、どんな不動産屋さんを営んでいるのかとか、先に知っておけたら家探しはもっと気楽で楽しいものになっただろうと経験上感じたので、今回は『大はし住研』とは何たるやをお伝えすべく、取材に行ってきました。

 

社長さんはこんな人

観光通りに面するレンガ作りのレトロなビルの1階に会社はあります。笑顔で迎え入れてくれたのは社長の橋本さん。仕事で日焼けした肌にキラリと光る眼差しが印象的です。今日で会うのはまだ三回目ですが、スポーツマンらしいハツラツさと、抜群の茶目っ気を兼ね備えたがナイスバランスなナイスガイです。そう。ひと言で表すとすれば、話しやすい、そんな人です。最初からそう言いなよ、というツッコミはそっと足元にしのばせておくとして、そんな橋本さんは香川育ちの4●歳。県外の大学を卒業後、地元の不動産企業で鍛錬したのち、お母さまが経営する大はし住研へ入社し現在に至ります。今年で創業32年、橋本さんが入社して18年になるそうです。

 

大はし住研ってこんな会社

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事業の3本柱は、「買取再販」・「仲介」・「物件管理」。これらすべてを橋本さん一人でこなしています。ある一日の流れを聞いてみると、午前中は物件の査定からスタートし、次に役所で調査業務、午後は物件案内へ繰り出し、夕方は事務作業とのこと。随時、管理物件の掃除やクレーム対応などもするし、問い合わせがあればすぐ動けるよう、原則年中無休のスタンスを貫いているそうです。

 

大はし住研のこだわり

創業当時から時代の潮流にあわせて変化してきた大はし住研は、不動産情報誌が主力媒体だった頃にも、やみくもに物件情報を載せることはせず、写真とともに「子育てするにはもってこい」「ごはんが炊けるにおい」など、暮らしが連想できるよう具体的なコメントを添えたところ、これがたくさんの人の心を掴んだそうです。

「広告の影響もあって“大はしに家を頼めばどんな物語を編んでくれるだろう”と、期待して来店してくださるお客様が多かったです。しかし活字離れだったり、短時間で多くの情報を得なければならない時代になってからは、以前のように文章で物件の魅力を伝えることが難しくなってきた分、買取物件にはホームステージングをしてお届けするようにしています」ホームステージングとは美装を施すことはもちろん、ソファ・テーブルを置いたり、グリーンを添えたり、照明器具をつけるなどしてモデルルームのように室内を演出するサービスのことです。売れば終わりではない、大切なのは購入してからの未来の生活―。時代は変わろうとも保ち続ける姿勢は同じです。

続けて「単なる物件情報のみのウェブサイトは目指してません。不動産にこだわらず、色とりどりの情報を盛り込んだ、楽しいものを今後作っていきたいと思っています」と語る橋本さんは、10年以上毎日ブログを更新しています。

 

また、仕事のやりがいについての質問には、「ありすぎて絞れないけれど、人生に立ち会える仕事であるという所に魅力を感じています。昔、あるご夫婦が家の処分に困ってらした時に、自分の持ちうる知識と知恵を使ってお手伝いしたのですが、すべてが片付いて最後、泣いて喜ばれて…。今でも町で会うと声をかけてくださるし、そのご家族とは世代を超えての繋がりは続いています。ほかにも二度三度とご利用くださるリピーターさんも居ます」リピーターがいるとはびっくりです。

「同業者さんから、大はしさんのお客さんは素敵な人ばかりだね、と褒めてもらうことが多く、それは自分でも感じています。ずばりお客様が弊社の自慢です。そしてやりがいと言ったら儲かった時も外せませんよね!」最後の一文不要かな、と思いましたが敢えてそのまま綴っちゃおう。裏表なし。リアル正直不動産(笑)

 

最後に今後のビジョンについて。「学生時代にバックパッカーをして、たくさんの国を巡ったことから、コロナ禍なのですぐにとは行きませんが、買い取り物件を民泊にできたらなあと考えています。ビジネスというよりは夢というか半分趣味ですね。私が番頭に立って旅行者と話をができたら楽しだろうなあと。場所は高松市だけでなく、海外もいいなあと思っています」と語る姿はいきいきとしていて、眩しかったです。

橋本さんのエトセトラ

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取材の半分以上を占めたのは、趣味の話。多趣味の橋本さんと映画は切っても切れない関係で、そのはじまりは幼少期にあります。「年中仕事で多忙な親からもらうクリスマスプレゼントが近所の映画館のチケットで、それを握りしめて映画を見に行くのがお約束でした」ちなみに橋本少年の思い出ムービーは『グーニーズ』と『南総里見八犬伝』だそう。今でも時間が許せば映画が見たい、根っからの映画好きだそうですが、幼き日の思い出が、かけがえのない趣味と繋がっているなんて素敵です。

音楽にも造詣が深く、仕事終わりにたまにライブハウスに出没するそうです。気分よさそうなポロシャツを着たひとりぼっちの男性を見かけたらそれは橋本さんかもしれません(もうコラムで顔も出ているので間違いないですね)。

推しのアーティストや映画の話をする時は通常時の1.5倍饒舌になる橋本さんですが、普段は小学生のお子さんにデレデレの優しいお父さんです。

画像は愛用のiPhone。「かつては大きな一眼カメラを使っていたのですが、iPhoneのレンズは広角モードがついていて、内観の撮影もバッチリ!ブログやインスタの更新、ちょっとした手続きもこれひとつで。もう手放せません」大切な仕事の相棒です。

取材を終えて

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はじめに触れましたがmoriもかつて家を探していた時期があり、その頃に大はし住研を知っていたらどんなに良かっただろう思います。だってこれから家を買ったり売ったり借りたりする予定のないmoriにかなりの時間を割いて話をしてくれるんだもの(笑)仕事となればどこまでも親身になってくれるはず…。

今回、仕事への思いやライフスタイルなど多岐にわたり話を聞きましたが、物件への愛着、お客さんへの真摯な想いだとかを知ることができたのは小さな感動でした。不動産を買ったら・売ったら終わりではなく人生となぞらえ、長いスパンで真剣に向き合っておられるのだなあと。あまりに楽しそうにお話されるものだから、不動産業界で働いてみたくなりましたとも。

 

現在、香川県内には不動産業者が500以上あるとも噂され、これはコンビニの数よりもずっと多い数です。当たり前ですが、大はし住研はそのうちの1店にすぎません。しかしコラムを読んだことで、大はし住研がどんな会社なのか少しでも伝わり、相談してみようかな、と思ってくださるきっかけになれたらもう万々歳です。

皆さんにとって家との出会いや別れが、幸せなものでありますように心から願っています。