空き家の実情にせまる!

公開日:2022年02月03日

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1月もそろそろ終わりを迎えますが、皆さん元気にお過ごしでしょうか?moriは前回告知の通り、空き家のワークショップに参加してきました!香川大学附属高松小学校のあるクラスが空き家問題に取り組んでいるということで、一緒に県内の空き家を探索してきましたよ。

 

トップ画が今回調べた建物です。築45年程で敷地は約80坪と広々、日当たり良好。平屋なので使い勝手がよさそうです。

中に入ると…

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間取りは、キッチン・風呂場・居間・子供部屋。画像は子供部屋で、荷物が搬出された後の状態です。6年ほど空き家だったそうですが、今も人が住んでいるかのような生活感。埃っぽくなく、想像していたより遥かにきれいでしたが、衣服や食器、砂糖や調味料に至るまで生活用品がそのままだったことに驚かされました。

時が止まった空間

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カレンダーは2017年1月を示していました。写真アルバムも発見され、家族で賑わっていた頃を想像すると切なくなりました。家も家主を失い、何となくさみしそうに見えました。

家族を悩ませる廃棄物

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翌日に廃棄処分を予定していたため、荷物を運び出しました。こちらはその一部です。仏壇やベッド、学習机や棚など、大物家具もどっさり。総量にして3トントラック2台、2トントラック1台、軽トラック1分有ったそうです。

生徒さんたちは、物の多さはしかり、普段なら大切に保管しているようなもの…例えばお守りや身分証などもそのままだったことがとくに印象に残ったようです。

 

橋本さんは、空き家がそのままの状態で放置されていることは決してめずらしいことではない、と言います。家主が施設に入ったり、亡くなるなどして住み手が不在になった際、家族がが遠くにいて荷物の整理が難しいなど、“そうせざるを得ない理由”でこのような状態になることも有るとのこと。県外在住家族からの依頼も多いそうで、廃棄物の処分費用が多額になることも、残された家族を悩ませる要素のひとつとなっています。

感情論に走りがちな実家問題

「自分が生まれ育った地に、我が子には思い入れが無かった。そんな息子に自分の実家を託し辛かった。父親に託された“実家を頼む”という言葉がずっしり重かったが、全ての思い出に目を通してから、全ての思い出を処分できたので気持ちに踏ん切りがついた。」

以前のコラムでもご紹介した松本明子さんの言葉です。

 

思い出を残すため、実家と言う「ハコ」を守ることだけに意味があるのではなく、思い出のひとつひとつをおさらいして、自分の心にしっかりと残して置くことこそが大事。自分の思い出に子供を巻き込むべきではない―。

実家そのものを親が元気なうちに処分する事は難しくても、元気なうちだからこそできること、すなわち親と思い出を振り返りながら、持ちすぎた荷物と決別することはとてもいいことだと思います。あの世へは何も持って行けませんが、生きた“想い”はあの世に行っても共有できるとmoriは信じています。

 

「どんなにも 大切だった 思い出も いつかはゴミと 塵になりけり」

 

短歌で締めさせていただきました。しょーもない方向に脱線し、誠に申し訳ございません。

なお、こちらの物件はリフォームの後に販売されるそうです。いい感じに化けそうで楽しみです。

おうち時間にきらめきを

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さて。話がガラッと変わります。「コロナ減った!やったー」と、喜んでいた先日が夢かと思うくらい、オミクロン株が爆発してますね(泣)。そんなワケで、おとなしく家で本を読む機会が増えているmoriです。

 

もうすぐ熟した年齢になるのですが、最近体調のゆらぎを感じる場面が多く、そんなときは猫の手も借りたい、否、石の力も借りたい…ってことで気になりだしたのがパワーストーン。

 

パワーストーンはとても素敵なのですが、そこは素通りしてしまう私はやっぱり研磨されたジュエリーが好き!でも宝石は誕生石くらいしか知らない!ということで、宝石の本を購入~。

ページをめくるたび、赤、青、黄色…鮮やかな宝石が放つまばゆさにめまいが。実物を見たら卒倒しちゃいそうだなあ…。

本を読んで、いちばん心に刺さったのが、ルビーとサファイヤは同じ鉱物だということ。赤色以外はすべてサファイヤに区別されるそうですよ!同じ種類の石でも、産地によって色味も価値も千差万別。残留物が無く、無加工で美しいものが一番高価だそうです。

あと、ハートをグイっと掴まれたのが「フローレンティンダイヤモンド」。15世紀に研磨されたインド産のレモンイエローの大きなダイヤモンドで、1737年オーストリアの女王・マリアテレジアが結婚した際に王冠にセットされたものの、1918年王権が崩壊した際に行方しれずになったそうです。どこに行ったのだろう、今見つかったら、いくらの価値が付くのだろう…などいろいろ考えてしまいます。

浅い知識をひけらかしてからハッと気付いたのですが、私ったら宝石の美しさより、価値ばかり気にしちゃって!こんな強欲な人間には宝石は勿体ないですね(笑)。

きらめき探しに科学館へ

宝石にふさわしい人間ではないと分かったところで、少し前に鉱物を探しにさぬき市にある『雨滝自然科学館』へ行った時のことをお話したいと思います。こちらは、世界最古のナマズの化石を発見した森先生が館長を務める科学館で、鉱物や化石が豊富に展示されています。

 

見どころはたくさん有るのですが、ブラックライトに当てると光る鉱物のコーナーが美しく、子供の食いつきがすごかったです。我が家が訪ねた時は、先生のお話を聞くこともできてラッキーでした。展示物のなかにmoriが幼少期かけずりまわっていた野山で採取された鉱物が有ったので、詳細を先生に伺うと、その山は鉱物が獲れたそうで…。「エエッ!?知ってたらいっぱいハントに行ったのに~!」と心のなかで叫びました。どうやらmoriの成分の7割はセコさで出来ているようです。

 

こちらの科学館は小高い丘の上に建ち、隣接する見晴らしグッドな広場もとても気持ちいいです。約7000万年前に香川県に生存していた恐竜に思いを馳せながら見る景色は格別でした。また暖かくなったら遊びに行きたいと思います。

ゴールデンウィークや夏休みなど長期休暇中には化石や宝石の発掘体験もできるので、要チェックです。

 

宝石といえばこの漫画

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話が前後しますが、宝石といえば『のだめカンタービレ』の二ノ宮知子先生作の『七つ屋志のぶの宝石匣』はとてもおススメです。宝石と心を通わせることができる高校生の志のぶが主人公の、質屋と宝石店を舞台に繰り広げられる物語。カテゴライズするとミステリーかなあと思うのですが宝石の造詣も深まるし、何より話がおもしろい!家族で読める漫画です。

最後に

この調子だと、コロナの呪縛から解放されるのはもう少し先でしょうか。漫画でおうち時間を楽しむのもよし、密を避けてアウトドアするもよし。いろいろ工夫して健康に冬を楽しみたいですね。

今後も皆さんにクスッと笑っていただけるような話題を提供できたらうれしいです。では、また~!