嗚呼、春休み

公開日:2022年04月05日

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新年度、始まりましたね。フレッシュな春の空気を堪能したいところですが、mori家は春休み真っただ中。宿題ゼロの春休み。子どもたちがかまってオーラを漂わせてくるので、せっかくだから春休みを一緒に楽しもうと思ってチャレンジしたことを書きたいと思います。

郷土の文化に触れる春

『讃岐三白』を知っていますか。子どもたちは小学校で習うようですが、私はこちらに来てから知りました。答えは「塩・綿・砂糖」です。

我が家はみんな和三盆LOVERで、上の子はクリスマスプレゼントに選び、下の子も給食で出た和三盆菓子を学校で味わうのはもったいないと、家に持ち帰る(途中でなくす 笑)ほど、愛に溢れています。

 

そこまで好きなら和三盆菓子を作ってみよう!ということで、ワークショップに参加することに。

 

その前に、少しだけ和三盆の歴史と名前の由来にも触れておきますね。和三盆は江戸時代中期に始まり、「和」は日本、「三盆」は三度お盆の上で分蜜する(ショ糖以外の成分を取り除く)ことを意味します。製造工程は多岐にわたるので省略しますが、すべて手作業であること、そしてその手間が、あのまろやかで甘くやさしい味わいを生み出しているのですね。

豆花さんで和三盆菓子づくり

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今回は高松市花園町の『豆花』にお世話になりました。こじんまりとした可愛らしい外観が目印です。

和三盆菓子の作り方はシンプル

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材料は和三盆糖、ボウル、ふるい、菓子木型、食紅入りの色水。ここで選んだ色水が和三盆菓子の色になります。木型は季節ごとに変わり、この日は桜やつくしなど春を感じる木型が並びました。

和三盆菓子の作り方はシンプル②

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ふるいにかけた和三盆糖に霧吹きで水分を含ませて混ぜます。全体に水分をいきわたらせることを意識しながら、手早く混ぜるのがポイント。早く混ぜないと乾いたり、ダマになって固まりが不完全になるなど、仕上がりに差が。

和三盆菓子の作り方はシンプル③

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再度ふるいにかけ、木型に和三盆糖を詰め、ヘラで余分をそぎ落とします。

和三盆菓子の作り方はシンプル④

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木型の上板をヘラでやさしくノックして上板を取り、下板をひっくり返すと型抜きされた和三盆が誕生!

所要時間は1時間弱。全部で15個くらい作れました。淹れて貰った抹茶としばし甘いひととき。作りたての和三盆菓子はくちどけが軽く、ほろほろとほどけてゆく感じがオツ。お店の和三盆菓子とはまた違った美味しさは、一食の価値ありです。

感想

私、小学生、幼稚園児で参加しましたが、一番うまく作れたのが幼稚園児という意外な結果に。毎日砂場で土をこねてたからかしら。関係ないか。大人はもちろん、小さい子も楽しめるのイベントってなかなか無いのでとても貴重!体験後は、無料のおみくじ付きガチャもできるといううれしいおまけ付き。内装がこれまたアートな異空間で、こちらもみどころのひとつです。

 

主宰の上原さんはとても素敵な方で、うちの利かん坊をやさしく指南してくださいました。聞けば、地元の学校やコミュニティセンターで定期的に出張ワークショップを開いておられるそう。教室自体は2009年からで、地域の子どもたちの多くに菓子木型を知ってもらいたいという想いから始められたそうです。

上原さんのお父様は、菓子木型職人で香川県の伝統工芸士である市原吉博さんです。

木型工房市原

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豆花さんから歩いてすぐの木型工房。こちらも見学しました(要予約)。

 

写真を撮り忘れたのですが、フロアには大小さまざまな1000以上の菓子木型がズラリ。見るとこだらけで目が忙しい…。市原さんは有名アーティストとの共作や、国内・海外からの発注も多数あり、年中大忙しでとてもお偉い方。なのに、その気さくな人柄のなんたるや…!木型の説明からわが子の相手など、初対面の私たちにとても手厚い神対応をしてくださいました。話に花が咲き過ぎて、写真を撮り忘れるという失態…。

ワークショップとセットで工房の見学もおススメします。

 

●豆花

高松市花園町1-9-13

090-7575-1212

営業時間:10時~17時

休:木曜

駐車場:あり

料金:和三盆・練り切り 各1,500円、15歳以下1,000円

   (両方体験の場合は2,500円、15歳以下2,000円)

仏生山公園で桜を愛でる

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和三盆の桜で春を味わったあとは、実際の桜を見に仏生山公園へ。平日にも関わらず、駐車場は満車でした(訪れたのは3/30)。桜はは満開とはいかずとも、8~9部咲きといった感じ。広い敷地に芝生広場や遊具があって、あっち行きこっち行き…楽しい時間が流れます。もう満開かな。少しでも長く桜を楽しめますように。

やっぱり花より団子

桜を見たら、何か食べたくなるもの。仏生山公園をあとにし、お次は『おかしの時間』へ。

甘いソフトクリームで疲れを癒し、ヤギさんに挨拶してから再び向かうはお花の咲くほう。

 

お店の前にざっと広がる菜の花畑。桜のピンクもいいけれど、菜の花の黄色もいいなあ。しばし菜の花畑の前で佇み(この時点で疲労指数80%)やっとの思いで帰宅の途につきましたとさ(疲労指数100%)。鮮やかな春おパワーを感じたぜいたくな一日でした。

春は人気の季節

突然ですが、好きな季節は何ですか?

とある調査で、好きな季節について年代別でリサーチすると、10代・20代をのぞいて1位は春だったそう。2位は秋。

傾向としては若い世代は夏と冬もまんべんなく好み、40代以降の層では春と秋に人気が二分化される様子。

ちなみに私は文句なしで春が大好きです。その次は秋。ザ・アンケート通り。夏の暑すぎるのも冬の寒すぎるのも苦手だからです。

そういえば私の母は天気予報大好き人間で、朝・昼・夜とこまめにチェックしていました。「そんな見ても天気って変わらんって!」とツッコミを入れてたあの頃。むやみやたらにタオルをぶん回していたあの頃の自分に言いたい!「今、あなた同じことしてるよ」と笑。きっと天気もだけど、気温も気になってたんだろうな。まめにチェックして、心して天気に挑まないと、翌日以降に体調がにガタつくものなあ。わかります。

 

こんなブログを書いていると、長女に言われました。「どの季節にも魅力があるよ。春夏秋冬それぞれの良さを感じながら楽しく過ごそうよ」と。だよね!でもあなたもそのうちわかるよ、と私の心の声。

そうは言いながらも、娘の声の力に引っ張られ、そのうちにやってくる夏の暑さを味わい尽くすのもいいかな、と思いました。