はしっコラム

公開日:2021年09月01日

「手間をかけることが自分のねじ巻きになるお話」

こんにちは、はしっコラム担当のタカツキです。

みなさんは読書、好きですか?私はライターというお仕事をしていることもあり、いろいろな文章を読むのが好きです。しかし唯一最近読んでいないものがあります。

それが小説です。

 

「手間をかけることが自分のねじ巻きになるお話」

本タイトル

「手間をかけることが自分のねじ巻きになるお話」

 

こんにちは、はしっコラム担当のタカツキです。

みなさんは読書、好きですか?私はライターというお仕事をしていることもあり、いろいろな文章を読むのが好きです。しかし唯一最近読んでいないものがあります。

それが小説です。

つい最近大はし住研さんの橋本さんと会話している中で、どんなジャンルの本を読みますか?という話題になったのですが、そういえば5年くらいまともに小説を読んでいないなと思いました。

橋本さんはミステリー小説がお好きなようで、最後の方で細かく張られている伏線を回収していくのが快感だとか。確かにその感覚はわかる気がします。

 

今はkindleアンリミテッドという電子書籍の定額課金サービスに加入すると、雑誌から実用書、小説まで本当にいろいろな本が自宅で気軽に読めるようになっています。

 

私も橋本さんのおすすめされていた「人生相談・著 真梨幸子 講談社」がkindleのサービスの中にあったので、さっそくダウンロードしてみました。

きっかけ

本と花

 

私が小説を読まなくなったのはちょっとしたきっかけがあります。20代の初めころまでは小説もよく読んでいたのですが、本を読んでいるうちに私はその世界にガッツリ入り込んでしまうタイプだと気が付きました。

 

読書はその世界に感情移入するのが楽しい作業ではありますが、重い内容の小説を読むと3日位気持ちを引きずって、どよーんとした気分で過ごす羽目になってしまうことに気がついて、あまり小説を読まなくなります。

 

そんなのはじめから楽しい内容の小説を読めばいいじゃないか、と思われると思いますが、最初から結末がわかっているのも「うーむ」という感じで、なかなか手が出なくなってしまったのです。

 

記憶

掃除

同じような理由で映画もあまり見なくなりました。小説や映画は一本の作品を見るのにかかる時間が長いと感じてしまうのも理由の一つです。多分集中力がなくなっている証拠だと思いますが、小説一冊読むより実用書などのわかりやすい本を手に取るようになりました。

 

でも不思議なもので、長らく小説を読んでいないのに、最近適当に読んだ実用書よりも昔読んだ小説のほうが頭に内容が残っているんですよね。

この本のこの辺りでどんなシーンとか、こと細かに思い出せる作品はやはり自分の中でも大切な宝物になっています。

 

人間はどうやら感情を大きく動かされた時に脳に記憶が定着する仕組みだそうで(主にドーパミンの影響)だからこそ小説を読むという作業は、頭を使い、感情を使い、人に刺激と感動を与えるものだと思いました。

 

今は動画コンテンツや音声コンテンツが急激に発達しています。でもその中でも多少の手間をかけてでも小説を読みたいという人が居なくならないのは、読んだ後の爽快感であったり、感動であったりを得たいという気持ちがあるからではないでしょうか。

 

話は飛びますが、家事も同じだと思うのです。例えば掃除なんかは、好きな人と嫌いな人の差が激しいと思います。私は掃除はわりと好きなほうなのですが、この掃除も多少の手間と引き換えに爽快感や気分転換を得られる作業だと思います。

 

リズム

時計

今はお掃除ロボットなども普及しているので、手間をはぶこうとすれば、できるだけ掃除を効率化することは可能なはずです。

 

しかしそれでも体と頭を使ってする作業は、毎日の中で嫌なことや心配事を忘れさせてくれる効果があります。私も気分が煮詰まってくるとお風呂のタイルを一心不乱に磨きにかかります。それこそ好きな音楽をかけながらまるで宗教儀式のように(笑)

 

毎日磨くわけではないのですが、たまのこの作業が楽しみでもあり、水で汚れを流すと自分のくだらない悩みも一緒に流れてくれるような気分になります。物理的に綺麗になるのが目に見えるのも、ポイントが高いですね。

 

料理も頭と手を使うので、いい気分転換になります。こうやって人はわざわざ手間をかけることによって自分のメンタルのバランスをとっているふしはあると思うのです。

 

今は効率化、時短が声高に叫ばれています。もちろんみんなが忙しく、やることに追われている時代でとても大切なことなのですが、いつも効率化を進めていたら、頭の中が次々と発射する電車に無理やり飛び乗っているようで落ち着きません。

 

そんな時、いつも降りない駅にちょっと降りてみて散歩する時間があると、自分のリズムを取り戻せます。時計のねじ巻きのようなものですね。

人は生活の中でそんな時間が必要だと思うのです。

 

暮らし

暮らしは一見無駄だと思えることで、バランスを取りながら回っていく。どんな些細なことでも無駄なものなんてない。無駄な人もいない。どこかでなにかが絡み合って世界を作っているということを、このコラムではのんびりとお伝えしていきます。

 

ではここまで読んでいただいてありがとうございます。

橋本さんは他にもいろいろな本を読んでいるそうなので、ぜひ大はし住研に気軽に訪れておすすめの本などを聞いてみてください(^▽^)

新しい趣味が開けるかもしれませんよ。

ではまたー。

 

プロフィール

【タカツキミドリ】

webライター・電子書籍作家

香川県在住・発達障害(ASD)をもつwebライター。文章、イラスト、楽器、書道など表現が趣味。

電子書籍を5冊出版中。モットーは「ときめきを追いかける」 

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